何が起こっているのか分からない。
足に力が入らない。

「入るぞ」

そういった瞬間にお父さんの方に向かう賢ちゃん。悲鳴が聞こえた後、賢ちゃんは家を出て行った。何も出来なかった。
何も。何が起こっているのかも分からなかった。何も。

「きゅ、、、救急車、、、!!」

その後お父さんとお母さんは死亡。
独り身になった私。賢ちゃんは間もなく逮捕された。その後に分かったことは
賢ちゃんはお母さんに惚れていて、
お母さんを愛するが故の犯行だった。

その瞬間、、、「愛」という存在が
恐ろしくなった。愛で人はどこまでも豹変できる。それなら、愛なんていらない。愛、という存在を私は捨てたんだ。

そして何より私のあの行動が
この事件を巻き起こした。この罪は一生拭い去ることなんて出来ないし、するつもりもない。この罪を一生背負って
私は生きていくの。