「岳ー」
「お、雛じゃん。どした?」

「んー、あのさ、BBQさ、一緒やろ」
「やるやるやる!」
「よし、決まり!奈々と旬くんも一緒で四人!ぴったり!」
「最高だな、今から楽しみだわ」

そう言って満面の笑みを私に向ける。
眩しすぎて目をそらす。見れない、こんなに闇に囚われてるのに。

「ひーな!」
「ぶへっ」
「こっち向けよ〜」
だだだ、だめ!触れられるとドキドキが伝わる!
「あれー?雛ちゃんドキドキしてる?」
ニヤニヤと聞く岳。
「しししし、してないよ!」