「てか、なんで李苑について屋上行ったの?」




追いかけ回して疲れた佑聖くんが
息をハアハアと切らせながら
私の隣へと腰を下ろした。




「そ、それは…」




…言えない。
佑聖くんが他の女の子といて
涙が出ちゃったなんて
絶対言えないよ…!!




「また俺に隠すの?」




そ、そういうわけじゃ…




佑聖くんは少し不満げな
表情でこちらを見てきた。




うっ…
そんな顔されたら誤魔化せないよ。




「その…佑聖くんが女の子に呼び出されたの見てたら悲しくなって…それで…」