諦めないといけない恋だった。

でも、どうしても諦められなかった。


小さい頃から大切にしてきたこの気持ちを捨てるなんてできなかったの。


たくさん悩んで。

数えきれないくらいの涙を流した。


怖くて、不安で、どうしようもなく寂しい日もあった。

それでも「蒼ちゃんが好き」だという気持ちは1度だって変わってない。


届きそうで届かない幼なじみ。

届いてはいけない教師と生徒。


2つの高い壁を越えるのに時間はすごく掛かったけど、ハッピーエンドを迎えるための大切な時間だったって思えるよ。


最悪の未来を想像していたあの頃のわたしはもういない。

これから想像する未来には必ず隣に蒼ちゃんがいる。