なんとなく聞き覚えのある声が耳へと飛んできた。
え?今ここにはわたししか………。
パッと隣を見ると、
「そっ、蒼ちゃん!?!?!?」
わたしが寝ていたベッドの横に蒼ちゃんの姿があった。
見間違いかと思って何度か目をこすったが、蒼ちゃんの姿は消えない。
本当に本物の蒼ちゃんだ………。
「許可もなく人の部屋に入りやがって………ふざけんなブス」
「え………?」
蒼ちゃん今、なんて言った?
「おい、聞いてんのかよ」
あの優しさの塊みたいな蒼ちゃんがわたしことをブ、ブスだなんて言うはず…………。
「おいブス、早く出て行けよ」
いや、間違いない。
「い、今ブスって……………」