海里は大切な妹だし、好きで当然。


変な男に捕まらないように………俺が守って……。


こんな適当に理由を並べても、もう本当は気づいてる。


海里を想う気持ちは家族や友達とは違うって。


愛しくてたまらない。

海里には俺だけを見ていてほしい。


この気持ちは、


ーーー恋。



「………はっ……」


この歳にもなって恋愛感情がわからなかったなんて笑えくる。


教師という夢を叶えても、俺はまだまだ子どもなのかもしれない。


恋なんてしたことなかった。

だから誰かを好きになる日なんて来ない思っていたんだ。