「っ……!」


そして、目が合った途端突然遥かの顔が真っ赤に染まっている。


へ!?急になんなの!?


もしかして走った疲れが今になって顔に出たとか?

遥が赤面した理由いまいちわからない。

ちらちらとわたしを見てくる遥の視線がやけに熱い。


なに?わたしの顔に何か付いてるの??

とりあえず顔をペタペタ触ってもいつもと変わらない気はする。


な、何か言って欲しい………。



「てかさ、海里は店回らなくていいの?


「あっ、そうだった!」


高校生活最後の文化祭だもの、遥の謎の行動を考えいる場合じゃない。


せっかくだから楽しみたいもん。


しかしこの格好で回るのは結構……いや、かなり恥ずかしい。


「なんだまだ周ってなかったのか」


「うん。今休憩時間に入ったばかりなんだ」


「ふーん、じゃあ俺も一緒に行くかなーっ」



へ?遥も?

別にいいけどなんでわざわざ遥も来るわけ?