「あやめー。」


私を呼ぶ、可愛らしい声。



「ちぃ!」



浅田 千夏、通称ちぃ。
同じクラスで、私の親友。

運のいいことに、私たちは7組あるクラスの中から、同じクラスになれたのだ。



「誰に話しかけられてたの?」


「んっとね、柳くんって人。メアド聞かれたー。」



「あやめ可愛いも〜ん」



そ、そんなことな…



「そんなことないだろ。」




私の心の中を読み取ったかのように、今思ってたことを、少々被せ気味にツッこんてきたやつ。


林 悠介。同中で…私の好きな人。