たぶん、一目惚れだったと思う。 その日から、先輩に会いたくて図書室に通うようになったわたしは先輩のことをちょっとずつ知った。 意外と甘いものが好きなところとか、子どもは苦手だとか、朝は7時に起きるとか。 知れば知るほど、もっと知りたいって欲が出てきて、それはやめることを知らない。 そして、今日も『好き』って気持ちは加速していくばかり。 いつか、この想いが先輩と交わるときが来るのかな────?