「え、あっはい……!ありがとうございます」 変な緊張感が体の中を流れる。 「それ、面白かったよ」 先輩は、真っ直ぐにわたしの目を見て笑っていた。 そう言ってカウンターのところへ戻っていく先輩の大きな背中を、ただただ、見つめていた────。