「久しぶり」

やはり、彼らしいです。

7年前の姿とは全くもって別人である。
背は軽く180cmはあるし、髪の毛は茶髪で少しパーマだ。
声も低く、大人の男性だった。


真っ直ぐ私を見つめる彼の目は、
私を助けてくれた、あの時の目と同じだった。

「ドハ…会いたかったよ」
私がそう言うと急に目を逸らして頷いた。

彼の名前は「ドハ」。心が大きな人間になってほしい、そういう思いから付けられたらしい。


元々、家も近所で一緒に学校へ登下校していた。
また一緒に居られる日々が始まるのだ。