出逢ってしまったのは間違いだったのかもしれない…


口唇を…身体を重ねるたびに感じた幸せは全て幻だったのかもしれない…


でも…


俺は右手に感じる重く冷たい現実に、閉じていた瞳をあけた。


そして目の前で息絶えた彼女を見下ろしながらふっと口元を緩めた。