遂に、自分では立っていられなくなった私は、力なく彼の上腕を掴んだ。


そして乱れた呼吸を整えながら、ゆっくりと顔を上げた。


すると…


私は瞳に飛び込んできたのは、


黄金色に輝くあなたの瞳と、


赤く染まった下弦の月で…


瞬間、


私は大きく目を見開いた。