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日曜日でも休日出勤をすることがない摩訶不思議な会社に勤務する新垣さん。
今日はそんな日曜日。
一緒に買い物に行きましょう!と声かけすれば、手錠代わりの赤いリボンを出されたので、お腹痛いふりをして前言撤回をしていた日中のこと。
彼のスマホが鳴った。
「新垣さん、スマホ」
「気にしなくていいよ。どうせ、下らないことだろうし」
「着信履歴が、『後輩、浦戸』(うらど)になっていますが」
「誰だろうねぇ」
「私が出ますよ」
と、それは嫌らしく、彼はスマホを手に取る。他の男の声は聞かないでと、耳を塞ぐよう支持されたので従ったが。
「おかけになった番号は現在使われておりません。番号の確認をーー」
『せんぱーいいいぃ!聞いて下さいよおおぉ!オレ死にましたああぁ!』
「成仏しろ」
物真似そっくりさんで優勝出来そうな無機質自演留守電と自称幽霊からの連絡、どちらにツッコミを入れるか迷うほどにばっちり聞こえてしまった。
※とりあえず、彼にそっとツッコミを。