ーー

「……」

「雨音、カメラは処分したから。そう、無視しないでくれ」

「……」

「そっぽ向かずに俺を見てよ。許せないなら、俺を罵倒するなり、叩くなり、雨音の良いようにしていいから」

「……」

「そういう問題じゃないと言われても、俺が悪いのは確かなんだから。包丁でも持ってくる?」

「……」

「余計に怒るか……。どうすれば、許してくれる?」

「……」

「ほっとける訳ないよ。雨音、無視しないでくれ。辛い。喋ってくれないか。黙っていても雨音が何を考えているか手に取るように分かるけど、君の声が聞きたいんだ」


「だから、なぜにいぃ!」



※もう口も利きたくないわ!ポーズも、彼の前では無意味となります。