夢を見た。




昔のように二人で有輝さんと仲良く話す夢

好きだった音楽のアーティストの話をしたり、じゃれあったり


すごく楽しい夢だった…もし、私がまた有輝さんのことを好きになったら今よりも仲良くなれるのかな…



「…な…かな……佳奈」


目を覚ますと目の前には千夏、有輝さん、兄がいた。

「ったく…バスで気持ちよく寝てんじゃねぇよ」

頭を掻きながらそう兄は面倒くさそうに言った。

「眠かったんだよ…」

有輝さんはいつものようにニコニコしていて少しだけ癒されてしまった。

あくびをしながらバスを降り千夏と学校まで歩いていく。

「佳奈と勇太さんってあまり話さないけど仲良くないの?」

いいとゆうわけでもないし、少なくとも私は兄のことを嫌いではない。