誰かの心臓の音がする。

ドクドク…

その音はなくなって、

「福…福…」

私を読んでる声がする。

だれだろ。男だ…。

ふっと目を開けると、そこには心配した

顔の、山口 優斗 だった。

優「福島、大丈夫?」

美「え?なんで、優斗が?」

優「いや…なんとなくっ?」

優「あ、あと、福原が美優によろしくって言ってた」

美「うん…。」

私はそういった後、考えた。

さっき心臓の音がした。

誰の? 優斗の。

ってことは…

ここまで、連れてきたのは…

美「うそ…」

優「めっちゃ、しんぱ…」

美「ごめん…じゅ、授業遅れるから!」

私の顔は真っ赤になり、保健室から抜け出した。