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隣に私服の女を連れて、理事長室…自分の仕事場である部屋に入る。


断じてそういう関係ではない。


隣にいるのは俺の知り合いで、しかも私服なだけでれっきとした学生だ。



｢なんだか、見られていた気がしたんだけど…｣



｢あながち気の所為でもねーだろうな｣



多分…大体の確率であいつらだ。


あそこの教室からは校庭が丁度見えたはずだ。


今の時間はサボってる確率の方が確実に高いし、きっと見られてた。

そして、馬鹿な勘違いをしているんだろう。



学校に入る前に視線を上げればあいつと目が合った。


随分と子供らしい嫉妬の目を向けられて、いじめたくなった。

可愛くもない俺の弟。


昔から、やたらと敵対心を向けられて、近頃は俺もノってきた。


いつもやられていると、それなりにストレスが貯まる。



分かる通り、仲は悪い。