視線をさ迷わせれば、雪火は自分の弟らしき人をじっと見つめていた。 -なんだ。普通に仲いいんじゃない。 なんて思った私が馬鹿だったんだ。 「お前は?」 「ゆ…」 「俺は、」 ────やめて。 どんなところでもトップの言うことは絶対的で。 トップが右と言えば右を向く。例え間違っている方向だとしても。 だからお願い… 「…俺はかまわない」 私を否定して…