「魅夜、ナイス!」

弥生が言った。

「次はDFだよ」

そう言って、下がろうとしたとき、

「1年の癖に、調子乗ってんじゃねーよ……!」

3年生に言われた。


「感じ悪いね! 勝てないからってひがむなってーの!」

と弥生が言った。

「気にしない、気にしない。あんなの幼稚でしょ?」

私は差ほど気にしないで、試合を続けた。



試合を続けること、5分。

6−2と私たちが、優勢だった。

「黒田!」

そう言って、黒田にパスをした。

黒田はそのまま、リングへと走り、点を決めた。

「後、1ゴールすれば、俺たちの勝ちだな!」

斎藤が言いながら、笑う。