その後、試合は進み、1位はもちろん鼎先輩のクラスで、私達のクラスは全12クラス中6位という結果だった。


「魅夜、急げ! 次はバレーだぞ!!」

ゆっくりと歩いていた、私の腕を掴み体育館へと走る、流。

最初はあんなに苦手だったのに、今ではすっかり慣れてしまった。

「弥生は?」

「もう行ったから」

いつの間に……。



「クイーン」

体育館に向かっている時、鼎先輩に呼ばれた。

「流、先に行ってて」

鼎先輩は相当な用件がないかぎり、私を呼ばない。



「何かあったんですか?」

鼎先輩に問い掛けると、言いにくそうに、口を開いた。

「会長となんかあった?」