生徒会室に入り、会長が座っているソファーの空いてる所に座った。

「今日、疲れただろ?」

「はい。予想以上の恐怖でした」

特に最後が。

「お前、気ぃ抜きすぎ。もっと警戒心持てよな?」

私の頭をワシワシと撫でる。

「…以後、気をつけます」

「そーゆー所が駄目なんだよ…」

会長はそう呟くと、私を押し倒した。

「会長…?」

会長の紫の目には闇が広がっていた。

「お前、なんで抵抗しないんだよ!?」

出来る訳がない。だって、会長は何かに脅えているようで、拒絶なんてしたら、壊れてしまいそうだったのだから。


「何が、あったんですか?」

私が聞くと、会長は、私の上からどいて最初座っていた位置に戻った。
私も座り直す。


「俺がガキのときだった……」

ポツリポツリと会長は話し始めた。