「弥生…。ありがとう」

抱き着いて来た弥生を、優しく抱きしめる。

「この子なりに、魅夜のこと心配してたんだな。いい友達持ったな、魅夜」

笑いながら連夜先輩は言う。

「連夜先輩。友達じゃなくて、親友です! ね、魅夜!?」

弥生が連夜先輩の言葉を訂正する。

「うん……!」

弥生の言葉が嬉しかった。ただ、単純に。

でも、この幸せも長くは続かない……。





「会長、いますか?」

歓迎会が終わり、放課後、会長との約束通り、生徒会室に来ていた。

「おー、いるぞ」

会長はいつもと違い、元気が無かった。