「魅夜を離せって言ってんだよ!!」

連夜先輩が怒鳴った。

一瞬、拘束が緩む。その一瞬で充分だった。
肘で拘束している男の腹を思い切り、突いた。

「ぐっ…!」

何とか、逃げる事に成功。そのまま、会長の所に倒れこむ。

「夷隅、大丈夫か!?」

倒れ込んだ私を会長が、抱きしめてくれた。

「っち!!」

「やべえ、逃げるぞ!」

逃げようとする男たちを連夜先輩と皆川先輩、鼎先輩が取り囲む。

「逃がす訳ないだろ?」

「よくも可愛い後輩、やってくれましたねぇ?」

「………」

ニッコリと笑いながら言ってるけど、目が笑ってない。鼎先輩に関しては、無言の圧力……。

てか、鼎先輩いつ来たんだろ…?


その後、男たちは先輩たちによって、閉められていた。