「クイーン。出番もうすぐだってよ」

舞台裏に行くと、鼎先輩が声をかけてくれた。

「そうですか。ありがとうございます。鼎先輩は、もう終わったんですか?」

「まだ。クイーンの後にやる事になってるらしいよ」

そう言って、クアァと欠伸をする鼎先輩。
やる気無いですねぇ。

そんな鼎先輩の格好は黒を基準にした、パンク系の服だった。

カッコイイっす鼎先輩。


《続いて、我が校が誇る生徒会唯一の女。それも超美人だぁ。夷隅 魅夜!!》

…司会、ふざけんな。
変な事を言うな。

その場で一つ盛大なため息を着いて、私はステージへと歩き出した。