「捕まった時点で、称号を剥奪。次のターゲット確定です」

「……そんな…」

無理矢理過ぎるだろ…。約200人相手に逃げろって。

「そんなの、誰が考えたんですか…?」

いくらなんでもキツすぎる。

「理事長、俺の親父だよ」

嘲笑うかの様に会長が言った。

「俺の親父は、完璧主義者で無能な奴は容赦なしに切り捨てて行く。ChessGameも親父が発案したんだ。無能な奴を学園から追い出す為に。だから、誰も止められないんだよ。親父に逆らったら、教師であってもターゲット確定だからな」

「会長……」

本当は、会長もこんな事やりたくてやってる訳じゃないんじゃ無いかと思った。
だって、顔が歪めて泣きそうだったから。

「ま、捕まりそうになったら、殴れ。てか、決定的に殺れ」

……前言撤回。やっぱり、楽しんでる。