「完璧に不利なゲームだろ？」

会長が言う。

もう、不利とかの問題じゃないでしょ…。

「なにしろ、約200人対5人ですから……」

皆川先輩のおっしゃる通りです……。

「やりたく無い」

ハァと鼎先輩が沈む。


ん？

「それだったら、さっさと捕まれば楽じゃないですか？」

逃げるのが面倒なら、捕まればいい。

「クイーン。生徒会に入れる条件を覚えていますか？」

皆川先輩が言った。生徒会に入る条件、確か…、

「成績優秀、運動神経抜群でキングに気に入られること」

だった気がする。
すると、皆川先輩が付け足す様に、

「そして、常に学園のトップでいること……です」

と言った。