魅夜は、見えるところ全部痣だらけで、酷く腫れ上がっていた。
恐らく、見えていない部分にも痣はあるだろう。

「くそが……っ!!」

零は拳で思い切り、病室の壁を殴った。

「魅夜……」

これじゃ、

「早紀ちゃんの時と一緒じゃないか……」

俺は、魅夜の青白くなった手を握った。


バタンッ!!

凄い音がして、病室のドアが開いた。
現れたのは、

「…!!」

「…魁様!」

魅夜の親父さんだった。


魅夜の親父さんは魅夜の寝ているベットに歩み寄り、魅夜の顔を覗き込んだ。

「…ッ!」

そして、悔しそうに顔を歪める。