さっき魅夜の部屋に来た時、魅夜は知らない男に襲われていた。

俺たちはソイツに殴り掛かったけど、強力な催眠スプレーのようなものを吸わされて意識を失った。




クソッ!!俺はまた、魅夜を助けられなかった…!!

どうすりゃいいんだよ……。俺は何の力もない、ただのガキだ。俺だけじゃ、どうしようもない。


「連夜、ボサッとしてんな!みんなを起こせ!!」

零の声で、現実に戻る。

「ぁ、あぁ」

そう返事をしたものの、頭の中は、どうしようもない事で頭が一杯だった。





「そうですか……」

今、さっきの事を相楽さんに話している。

「すまねぇ。俺が油断しちまった」

そう言って頭を下げる咲也さん。