そう言って、離れて行く早紀と入れ代わりに後ろにいた男たちが近づいて来た。

「やっちゃって」

早紀のその言葉と共に男たちが一斉に殴り掛かってきた。

私は、抗う気にもなれずただ大人しく殴られていた。




〜連夜Side〜

とてつもなく、嫌な予感がした。

「魅夜…?」

自分の声で、意識が戻る。
周りを見ると、みんな倒れていた。

「零、起きろ!!」

とりあえず、一番近くにいた零を起こす。

「ん? 連夜か……」

そう言って、ゆっくり体を起こす零。だけど、次の瞬間、

「魅夜は!?」

と大声を出す。
それで俺もハッとする。