「許すなんて出来る訳、ないじゃないですか……。私は人殺しなんですよ……?」

「相楽、誰のせいでもねぇよ」

咲也という人は相楽さんの前に立った。

「誰が頑張っても、止められなかったんだよ。誰がどんなに頑張って阻止しようとしたって、無理だった。だからそれを、お前が背負うことはないんだよ」

咲也さんは相楽さんの肩を掴んで言った。

「咲也……」

相楽さんは弱々しい声で、呟くように言った。

「お嬢様もお前も、悪くなんかないんだよ」

咲也さんは、微笑みながらそう言った。


……なんか、カッコイイな。咲也さん。