本気で、殴ろうかと思った。

でも、それは連夜に止められてしまった。

「離せ、連夜!!」

じたばたと暴れる。しかし、それは相楽さんの一言で止まった。

「真奈様が死んだのは、魅夜様のせいじゃない。私のせいなんですよ」

悲しそうにそう言った相楽さん。

「あの日、魅夜様を探してそこらじゅうを走り回っていました。
魅夜様を見つけたと思ったら、我を失っていて。やっと、止めたのに魅夜様は何処かに行ってしまった。
その時に、連絡してしまったんです。真奈様に。真奈様は家をとび出し、魅夜様を探しに行ってしまわれました」