「あの日からアイツが、どんなに苦しんだか知ってんのかよ!?父さんに名前呼んで貰えないって、母さんは私のせいで死んだんだって……」

「零、辞めてください!!」

「落ち着け!」

夏樹と連夜が止めようと、俺を叩く。

でも、俺は辞めない。

「魅夜は、自分自身を責めてんだよ!!そんなアイツに、お前はなんかしてやったのかよ?魅夜の親父さんの命令なんかじゃない。あんた自身がなんかしてやったのかよっ!!!」

相楽さんは顔を歪め、こう言った。

「…優しくなんて、できませんよ」

顔を背けて。

「お前っ!?」