「まぁ、そんな事だろうと思いましたけど……」

いきなり言ったのに、相楽さんは全く驚いていない。

「魅夜様と会わせることはできません」

俺たちを真っ直ぐ見て、相楽さんはそう言った。

「…何でだよ、相楽さん?何で、魅夜に会わせて貰えないんですか…!?」

連夜が相楽さんを睨みながら言う。

「連夜…君。久しぶりですね。でも、貴方にも魅夜様を会わせる訳にはいかないんです」

睨まれているのに、相楽さんは動じない。

「魁様の命令ですので…」

俺の中で、何かが切れた。


「お前、魅夜がどんなに苦しんでるか知ってんのか?」

俺は相楽さんの胸倉を掴みながら言った。