「家、入っていいって」

何処に行っていたのやら、クリスはいきなり消えて、いきなり帰って来た。

「何処行ってたんだよ……」

「え〜、門番さんのとこ」

……門番なんているのか。

「ハイハイ、さっさと行くヨ」

クリスに背中を押される。

そして、俺たちは豪邸へと足を踏み入れた。




「クリス様、だけではなかったようですね」

中にはいると、相楽さんがいた。

「コンニチハ、相楽サン」

クリスはニッコリと挨拶をするが、クリス以外はペコリと頭を下げただけだった。

「で、相楽サン。魅夜、返して貰えマス?」

い、いきなり言いやがったぁ……!!?