確かに、連夜の言う通りだ。クリスが居たところで………!!

「そーゆー事か……」

成る程。夏樹の考えてる事が解ったぞ。

「クリスは一応、クイーンの婚約者。それを使えば、クイーンの本宅に侵入可能、じゃねーの?」

夏樹がそう言いながら、連夜を見た。

「………」

どうやら、納得したらしい。

「そうと決まればさっさと行くぞ」

俺たちは、足速に学校を出た。





「……………」

「……デカッ」

クリスの案内で、電車に揺られること約2時間。

魅夜の本宅の前に到着したわけだが……。

とんでもなくでかい。家が。