連夜の目には涙が浮かんでいた。

「連夜……」

「もう、会えねぇかもしれねぇんだぞ!!それなのに、軽く考える事なんて出来るかよっ!!」

もう会えないかもしれない。

連夜のその言葉は俺の心にズシリとのしかかった。


「だから、会いに行けばいいじゃん」

連夜の言葉を聞いたにも係わらず、夏樹はまだそんな事を言っている。

「夏樹。連夜の話し、聞いてましたか?」

ハァとため息を付きながら、那智が言う。

「クリスが居るじゃん」

夏樹はいきなりそんな事を言い出した。

「クリスが居て、何になるんだよ」

連夜がボソリと言う。