「お前、誰に口、きいてんの?」

さっきの会長からは想像出来ない、低い声。
でも、そんな事でビビる訳もなく、

「会長です」

普通に言ってしまった。


すると、

「お前、分かって無いみたいだから教えてやるよ。キングに逆らったらどうなるか……」

鼎先輩が殴り掛かってきた。

「おい、夏樹! やめろ!」

連夜先輩が止めに入るが、もう遅い。

「ぐっ!!」

鼎先輩がしゃがみ込む。

「だから止めろって言っただろ?」

連夜先輩が鼎先輩を見下ろしながら、言った。

「魅夜も、手加減しろよ」

連夜先輩がそう言う訳は…、鼎先輩が殴り掛かってきたときに思い切り、鳩尾らへんを蹴ってしまったのだ。