「真琴が今まであの人たちの元で暮らせたのは国の手当があったからだ…。」


聖十の言葉に息をすることさえ忘れてしまった。


「な・・・え・・・?」


「里子を受け取った場合国から給付金がくるんだ…。」


その言葉に部屋中が冷め切ってしまう。


「ま、真琴ちゃんと聖十くん紅茶でも飲む?今入れるわね!!」


麗子が慌ててキッチンに行く。


「どういう……こと……?」


「里子には…国から給付金がくるって……え…?」