こうして、新たな家族と一緒にまた一歩歩いていく真琴。
真琴の兄、聖十と京雅の元婚約者の麗桜は無事に結婚したようです。
たくさんの反発を受けた聖十でしたが、最終的には真琴が「もう家族じゃない。」と言ったため、京雅はしぶしぶ受け入れたようです。
今では麗桜も真琴も仲のいい家族だそうですよ。
生きていくうえでわかることや失うことはあるけれど、
それらのことから逃げてはいけない、受け止めなくてはいけないことを京雅から教わった。
この青く澄んだ空に伸びる大きな桜も、
新しく生まれてくる小さな命の息吹、
仲間とともに歩んだ大きな時間も、
支えられて生きていたという事実も、
全部、全部全部京雅が与えてくれた。
これから先に待っている試練だって、
暗く閉ざされた未来だって、
京雅とともにいれば、私はどこにだって歩んでいける。
人を愛することは自分を愛することであり、
共に歩んでいくという覚悟でもあることを知った。
これを読んでいるあなたにも大切な人がいたら、
恥ずかしくても『ありがとう』と言ってくれると嬉しい。
この世界に望まれない命なんてないから…。
--番外編 完結――