「それにしても無事大学卒業できてよかったね~留年とかすればよかったのに。」


少し嫌味っぽく言ってみる。


「ばーか、成績優秀の俺が留年するか。」


「自分で言っちゃうんだ…。」


「それにしても、体大丈夫か?」


案外、兄としてはできている。


「うん、大丈夫。元気良いよこの子。生まれたら夜泣き凄そうで怖いくらい。」


そう笑う。


「男の子?女の子?」


「どっちでしょ~当ててみて。」


少し意地悪をしてみる。


「えぇ…お、女の子?」


「ぶぶーっ!男の子です!」


「マジで!?やったサッカーとか一緒にできるじゃん!!」


本気で喜ぶ兄を前に真琴は思う。


(一生遊べないよたぶん…京雅が遊ぶから…)


(あぁみえて子供大好きなんだよね京雅…。)