「そういえば兄さんは?」


「そういえばいらっしゃいませんね…お忙しいのでは?」


二人は真琴に聞いた。


「京雅は今日、会議に行ってるよ。」


「会議…?あぁ!!そういえば今日だったっけ?」


月陽が月琉に聞く。


「え?…えぇ…全国の名家との会議でしたわね…。確か…佐々柄家と鳳家、それから朴犂(ほおのずき)家、あとは…うち蓮王寺家まずは代表的な日本の五家ですよね?」


「さすが月琉ちゃん…私そんなの知らなかった…。」


「真琴姉さまのお仕事は別ですからね、知らなくていいんですよ本当は。私が好きなので…。」


月琉はそう続けた。


「それからやはり亜蔵家と相模家はいらっしゃりますね…。あれ?そういえば…相模家ってどなたがお継ぎになられたんですか?」