車に揺られついた場所。


(お寺…?)


「今日、母さんの一周忌だろ?それに、約束しただろ?」


「えっ…?」


(約束…?)


いったい何を言っているのかわからなかった。


「物覚えが悪い。」


「えぇ…!?」


「結婚…まだ報告してないだろ?」


「誰に?」


「ばーか、お前の御両親だよ。」


軽く京雅が叩く。


「いたっ…あぁ!そうだった!思い出したー!!」