===========
三年後……。
京雅のいない三年は短いようで長かった。
不安で、寂しくて、だけど信じれた。
「まったく…いつあいつは迎えに来るのよ。」
華南耶はしびれを切らしたように言う。
彼女は実家を継いた。
「まぁまぁ京雅だっていろいろあるんだよー。」
拓馬はそういって笑う。
拓馬は高校を卒業して進学した。
今は実家の大学病院を継ごうと医学の勉強に励んでいる。
「京雅さんは来ますよ!僕が言うんだから…。」
佐々柄 亜季斗は前からやっていたモデルを続けており、実家の会社の専属モデルをしている。
現在は高校3年生。
「亜季斗…そういうのはあんまりいけないと思うぞ。」
佐々柄 亜季夜。亜季斗の双子の片割れは実家の会社の司書として働いている。
高校三年生ではあるが、大人に負けない実績を残している。