「……とりあえず、叔父さんの家に行こう。」


兄、聖十(せいと)に手を引かれ向かった先は。


「あぁ…聖十に真琴…無事で良かった。」


「叔父さん…。」


叔父、城内 勘四郎(じょうない かんしろう)の元。


「大変だっただろう。今日はうちに泊まっていくと良い。」


親を早くに亡くした私たちにとても良くしてくれている母方の弟だ。


「真琴ちゃん、良かったわ無事で。」


「麗子さん……。」


勘四郎の妻、麗子。