次第に中庭には太陽がなくなり、薄暗くなっていった。


「あのさ、ここにいると風邪引くと思う…んだけど……。」


拓馬はそう言って咳払いをした。


「あっ…そうだよね。華南椰ちゃん…立てる?」


「華南椰。ちゃん付けいらない。ありがとう。」


華南椰はそう言うと立った。


「さて、問題も解決したことだ。帰るぞ真琴。お前はまだhoney期間が残ってる。」


京雅はそう言うと私の腕を引っ張った。


「き、京雅待って!!」


「京雅様は真琴様のマスター…?」


華南椰は不思議そうに首をかしげた。


「色々あって一週間だけね。さ、華南椰ちゃん送っていくよ。」


拓馬はそう言うと華南椰のカバンを渡した。