この前初めて入った教室…。


相変わらず雰囲気は変わっていなくて…。


ガヤガヤしてて…。


「拓馬さん…この学園って普通の友達関係ってないんですか?」


「えっ?うーん…僕は少なくとも京雅達と普通の友達関係を築いてる気だけど…。」


「ですよね…。あの、教室の隅に座っている子って…。」


私は一人教室の隅に座って外を眺めている女生徒を指さした。


「あぁ…彼女はつい最近この学園にきた子だよ。確か…龍宮 華南椰(りゅうぐう はなみや)って言ったかな?」


「…華南椰…。」


「平安時代からの一族の家系の子だったかな…。」


名前のとおり華という字が似合う気品溢れてる女性。


私は一歩前に出た。


「真琴ちゃん?」


「…龍宮…華南椰さん?」


私の声にそっと首を向ける。


「誰?」