確かに私には何もわからない。


だって…なにもわからないから…。


「確かに…私にはわかりません。家柄だったり…作法だったり、ですがこんなことをして本当に麗桜さんの叔母様は喜ぶんでしょうか?」


「何言って…。叔母様は喜んでくれますわ。わたくしが京雅さんと婚約をなさると行った時は誰よりも喜んでくれましたわ。」


麗桜はそういった。


「本当にそれは…喜びだったんでしょうか?」


「何を……。」


「確かにそうだよね、喜ぶフリして本当は本家を立て直したかったのかもしれないよね~。」