「そんなわけありませんわ。京雅さんがわたくしと婚姻なさらなければ京雅さんのお家もただではないでしょう?ねぇ…京雅さん?」


麗桜は京雅に近づき腕を取った。


〝ズキッ…〝


(えっ……?)


胸がなんか…ズキッて…


「……。」


しかし京雅は無言だった。


「あらら・・・振られちゃったね。嶺上花先輩。」


「咲々柄…敬意を示しわたくしに接しなさい!!わたくしを誰だと思っているの!?」


麗桜はそう言うと京雅から離れ、咲々柄兄弟に向かって歩いた。


「わたしくは前、理事長嶺上花 紅玉の孫ですのよ!!」


「前は前、今は今でしょ?現、princess?」


亜季斗が私にそういった。


「えっ……?あ、はぃ!!」