「デュークも、マーキスも、アールも、ナイトも…同じ人間です。階級なんて本当に必要なんですか?私には不要に思いますよ。確かに私は親のおかげでこんな素晴らしいものを身に付けさせてもらってます。だけど…階級なんて関係ないんじゃないですか?大切なのは、みなさんの信頼、信用の絆ではないでしょうか?」
「真琴ちゃん……」
「前、理事長がどんな学園を目指していたのか私は存じません。しかし、前は前。今は今です。前の風習なんて関係ないです。今は、現、理事長に従うべきなのでは?そう私は思います。」
真琴が話し終えると一人の男子生徒が声を上げた。
「か、革命です!!」
その男子生徒を中心に次々と声は高まっていった。
「か、革命ですわ!!」「素晴らしいです。」
「……はぁっ……真琴ちゃん、大変になったよ?」
拓馬はそう笑った。
「拓馬さん?何がですか?」
当の本人は気づかない。
「革命。古き伝統を君は今崩したんだ。生徒会のシステムもね。」
「壊した?私がですか?」
「あぁ。明日から火の海だねここは。大丈夫、僕は君についていくよ。お姫様。」